広布の大河に君ありて tori

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声仏事をなす

 今朝、私は聖教新聞を読みながら、唐突に家内に話しかけました。「今度、生まれてきても僕と一緒になる?」と・・・「朝からどうしたん?」という顔をしていましたが、実は最近、来世のことを想像することも多く、(来世より今をしっかりやりなさい・・という声も聞こえますが)今度、生まれ変わったなら、できるだけ早く、池田先生の元にはせ参じて、文化や芸術の仕事でお手伝いできたらいいなあと思うことがあるのです。たとえば今でいうなら、富士美術館や 民音の職員として働けたら素晴らしいだろうな・・と思うものですから、そういう仕事を持つ奥さんになるのはどう?という意味で聞いてみたのです。

 案の定、彼女の答えは「生活さえ安定するなら、考えてもいいよ」という、鋭い剣で一刺しやられたような納得の答えでした。いかに結婚してから、生活の苦労をさせているかと、裏返しに言われたようなものですが、女性は時に男の夢を打ち砕くほどあっさりと現実的であったりするわけです。
 
 もちろん、貧乏するにはそれなりのわけがあるわけですし、私にはそれを楽しんで行こうぐらいの気構えがあるのですが、我が家は子育て中ということもあり、彼女にしてみれば本当に苦労を感じていたのでしょう。


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 実は今、私の手元に戸田先生の指導のLPレコードがあります。これはある方が、私にはいらないけどあなたには必要でしょう、とわかったような理屈でくださったものです。長い間、しまっていたのですが、一度、座談会でみんなで聞こうと思いまして、古いプレーヤーから重いスピーカーまで仏間に運びセットしました。

 針を下しますと、タバコとお酒?で少ししわがれたあの戸田先生のお声が、パチパチというレコードノイズの音とともに、ビンビン流れてきました。たまたまそれが登山会の質問会で、貧乏についてのお話だったのです。

 戸田先生曰く、「病気というのは本人が苦しむでしょう?だから治りが早いのです。ところが貧乏は時間がかかるのです。それは種を植えて、明日収穫したいといってもそれは無理です。桃栗3年、柿8年、稲だって半年、菜っ葉だって3月かかる。だからちょっと待てというのです。そんなに待てませんと言ってもそれは無理なのです。」と・・そして「育ってしまえば金なんかいくらでも入るようになる。」(要旨)と言われています。その確信に触れるとこちらの心まで実に暖かく、希望に満ちてくる。まさに「声、仏事をなす」そのものだと改めて感じました。


 池田先生が、戸田先生とお会いになられ、その人格、生命に呼応してついていかれたのも、まことに僭越ですが、よくわかる気がします。池田先生は「私は宗教で入会したというより、戸田先生にお会いしてこの人だ!と思った」という意味のことを、のちに述懐されておられます。

 私達も仏法対話をしますが、相手の方が欲しているのは、宗教的な理論や理屈というより、こちらの大確信の声ではないかと思うのです。悩みの衆生の中に入り、その魂を揺さぶり起こすような、人間的な暖かな声・・・その声が相手を変えていくのだと信じます。

 スピーカーから流れる戸田先生のお声を聞いていると、知らずいい湯加減のお風呂に入っているような、温かいものに包まれます。御本尊様を御不敬した人に対する指導も聞きましたが、罰論で言われても本当に暖かい・・抱きしめるように、噛んで言い含めるように、相手の方に全生命で過ちを正すよう諭されている・・・私ならその声を聞けば、「ああ。この人だ、この人なら信用できる・・ついていける・・」とそう思うと思います。それほど声には力があるのです。お題目の良く上がった、確信あふれる声が、衆生の心の襞に染み入り、その人の眠れる善なる心を呼び覚ましていく・・それが仏法対話、折伏の基本ではないでしょうか?

 私の声に家内が感応して「どんなに貧乏してもあなたについていくからね!」なんて、浪花節みたいにいってくれたら、男は馬鹿な生き物ですから、やる気が出るのですが、そのためにも更なる仏道修行に精進してまいりたいと決意しております。(笑)

 本当に人の心を覚醒させる「力ある声の人」に私はなりたいと思います。わが生命を仏の生命に染め抜いていくとき、おのずと慈悲と智慧に優れた暖かな人間になれるものと確信しています。

 私は生きている限り、一人でも多くの人に仏法を教え、救って行きたいのです。それが地涌の菩薩の使命です。そのためには世間から一歩抜きんでた人間力が必要です。仕事であれ、なんであれ、「あいつは違う、すごい!」と言われるぐらいの魅力あふれる私になることが大事なことです。

 そんな自分に日々生まれ変わり、強い生命力を湛え、陽に焼けた逞しき顔で、人々に微笑みゆく快活な青年・・・生涯、そのスタイルでこの人生を闊歩してゆきたいものです。

 さあ、今夜は我が家で座談会です。戸田先生のレコードをみんなで聞き、温まりながら、来られた方がまた一段と元気になって帰って行かれるよう、準備万端お迎えしたいと思います。



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