広布の大河に君ありて tori

TOP徒然の記 ≫ めぐり来る8月15日

めぐり来る8月15日



 信心するものにとって、平和ということは、とても大事なテーマです。特に信心が深まるほど、他者の幸福、世界の平和ということに眼が開いていくのは、自然な道理ではないかと思います。

 立正安国論にも「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を祷らん者か」(p31)とあります。自分のことよりも、国土安穏を願っていきなさいとのご教示です。この御文を私も、日々心肝に染めて生きていこうと決意しています。

 わが地元の自治会でも、中学生たちに戦争を語り継ごうと、今年は8月15日に集会を企画しました。私も中心者として参加しており、当日は進行役を務めます。

 10年ほど前ですが、仕事の現場である老人の方と作業した時、お昼休みにその方と対話したいと思い、休憩中の車に近づきました。すると中からは軍歌が流れています。お話を聞くと、「戦地で死んでいった戦友と、今も一緒なんや。何年たっても死んでいった戦友を忘れることができない。」と言われました。飢えやマラリヤなどと戦いながら、南方のジャングルの中で敵兵との殺し合いもあったことでしょう。そのすさまじい戦争の記憶に一人耐えながら、また自分だけが生きて帰ったことを、戦友に詫びながら生きてこられたのかもしれません。

 話も途切れて、私もそれ以上、言葉を継ぐことができませんでした。「いつになってもこの人にとって、戦争は終わらない。あの戦争ほど人生を、青春を蹂躙したものはなかったのだ、その深い傷がどうして年月だけで癒えようか?」と思いました。




IMG_3275q.jpg




 先日のある地方新聞に、作家の野坂昭如さんが寄稿されておられ、その中の言葉が印象に残りました。それは「国は国民の生命、財産について保障などしない。国が守るのは国家、国体である。」との言葉です。これは権力をもった為政者の本質を突いた一つの真理ではないかと思います。

 「一億玉砕」の言葉の元、国が守ろうとしたのはまさしく国体であって、国民の生命ではなかった。それが歴史です。国民の生命を守り、犠牲を出さないことを第一義に考えることができたなら、何百万の若き青年の命を救えたかもしれない。

 もちろん、今の時代にあのような戦争が起きようとは、にわかに想像しがたいことです。しかし、生命尊厳の善なる思想も、荒れ狂った魔性の前ではひとたまりもない、その恐ろしさを学ぶことも大事なことです。 ひとたび武力で戦うような状態になれば、対話の方向にもっていくのは至難の業であり、憎悪が憎悪を招き、果てしない泥沼の争いになっていくというのが、歴史の教訓でもあります。

 地域でも今回の法案に反対という人の声を、外部の方から多く聞きました。そこをよくお聞きしますと、法案の中身を吟味してということではなく、安倍政権がなんとなく戦争へと向かう方向に舵を切ろうとしているのではないか?そういう匂い、雰囲気というものに対して、本能的、また情緒的に怖さ、嫌悪を感じるということのように思いました。特にご婦人の方からそういう意見を伺いました。

 翻って、これからの時代、最も危惧すべきは、法案の中身もさることながら、その法律を扱う政治家の資質ということではないでしょうか?

 公明党の働きには大いに期待したいところですが、与党の中心ではありません。昨今の一連の自民党議員の愚かしい発言を見ていますと、やがてこうした人達が政権の中枢に就いた時、危ないという感じもあります。法案ができて終わりではない。それをどう制御し、国民の生命を守るために有効に使っていけるかということが問われます。

 結局、政治も平和も社会も人で決まっていく。いかに利他の心、菩薩の心を持った人間を宗教と教育が作っていけるか、一切の眼目はそこにあるのだと思います。

 池田先生が、世界に向かって、広宣流布の大道を確かなものとされ、最後の仕事を教育と定められたことは、まさしく世界の平和の礎を築いておきたい、若者に託す以外にないという、切なる心情だと私は受け止めています。

 その先生の蒔かれた種がやがて若木から大樹へと育ち、三毒の渦巻く悪しき社会の中で、人間の根本悪と戦っていく・・・「諸君の力で戦って勝ってもらいたい」との先生の平和への叫びが、私の胸にも響いてきます。

 私も地域にあって、一人でもいい、広布に責任を持つ若者を育てなければいけない、そこに自分の使命もあると感じます。私にとっては反戦を誓うだけでなく、未来に向かい小さな対話からでも、平和勢力を作っていかねばならない・・・そう決意を新たにする8月15日です。





にほんブログ村 哲学・思想ブログ 創価学会へ
にほんブログ村

Comment

No title
編集
>翻って、これからの時代、最も危惧すべきは、法案の中身もさることながら、その法律を扱う政治家の資質ということではないでしょうか?

>公明党の働きには大いに期待したいところですが、与党の中心ではありません。昨今の一連の自民党議員の愚かしい発言を見ていますと、やがてこうした人達が政権の中枢に就いた時、危ないという感じもあります。法案ができて終わりではない。それをどう制御し、国民の生命を守るために有効に使っていけるかということが問われます。
-----------------------------------------------------------
久しぶりにお邪魔いたします。
記事全部が、大事なことをお述べになっていますが
先ほどピックアップした点について・・・
確かに、法案プラス政治家の人格的資質・その通りですね。
ある自民党女性議員が、ある公明党議員と一緒に仕事をする機会が多く
その「人格の薫り」に理屈抜きに感銘したということを語っていたことがあります。
議員は議員同士一緒に仕事をしながら、
一般人が、職場等で仕事を通して信頼を得ていく、原理は同じなんだと
思いますし、多くの自民党議員(小選挙区選出)は概ね聖教新聞を
1部ならず2部くらい購読しているとのこと、お付き合い・お義理とはいえ
聖教新聞に目を通すことは、長い年月の間には、無意識に意識変革が
その方のこころの奥底で起きているでしょうね。
そして公明議員も与党としての「同僚議員」の内在する善をひらくべく
祈りながら仕事をしているものと思います。
2015年08月15日(Sat) 17:07
ちょうど新・人間革命第20巻を読んでおりました。
編集
王者の剣さん こんばんは
すばらしい自治会ですね。
今日は中学生を迎えての有意義な集会になったことと思います。

「信心が深まるほど、他者の幸福、世界の平和ということに眼が開いていくのは、自然な道理」なのでしょうね。そうなんだと思います

『“人類は戦争という愚行と決別し、同じ地球民族として、力を合わせて生きねばならない。
それには、国家や民族、宗教等々の枠を超えて、国連を中心に、世界市民として団結し、地球の恒久平和をめざすことだ“
それが伸一の信念であり、決意であった。』(信義の絆の章より)

私も戦争の愚行に対しては、枠を超えての団結が必要だと思っています。

>私にとっては反戦を誓うだけでなく、未来に向かい小さな対話からでも、平和勢力を作っていかねばならない・・・そう決意を新たにする8月15日です。

『「山本先生!創価学会は、中国で布教してくださっても結構ですよ」
伸一は笑顔で、しかし、きっぱりと応じた。
「その必要はありません。今、中国は、毛沢東思想の下で建設の道を歩んでいます。
そのなかで人びとが幸せになっていけば、それは仏法にもかなったことになります。貴国の平和と繁栄が続けばよいのです。」
(中略)
また、布教はしなくとも、信義の語らいを通して、中国の指導者たちが仏法で説く生命の尊厳や慈悲などの哲理に共感していけば、その考え方は、あらゆる面に反映されていくにちがいないと確信していたのだ。』(友誼の道の章より)

きっと今日集ってこられた中学生は、生命の尊厳や慈悲の哲理に共感し、反映させて、平和というものを熟成させていくのでしょうね。

今日の日を選んで行動を起こされた王者の剣さんに感動いたしました。
2015年08月15日(Sat) 20:02
Re: No title
編集
大河さんへ

いつもありがとうございます。

政治も法律も諸法であり、この世の森羅万象、諸法の根源こそが妙法ですね。
ゆえに絶対の生命論である妙法に立脚して、諸法を営むことが最も正しい道であると信じます。

そしてその生き方ができるのは、創価学会員だけということになります。
その意味で、創価学会員はどんな身分であろうと、強く尊貴であると思います。
公明党の議員の方もそこを根本に持つ強みがあるのだと私は思います。

広宣流布は自身が住む地域において、創価への偏見を打ち破っていく戦いだとも言えますよね。
私も200世帯の自治会で、学会員は2名のみという、それも活動家は私一人という環境です。

そこでいろんな活動を通して、「創価学会はおかしな宗教だと思っていたけど、あなたを見ていて見方が変わった」と
言わしめる戦いを目指し挑戦しています。

また地域の人々は同じ時代、場所で生きる兄弟、同胞です。相手がたとえ、「天理教」や「幸福の科学」であっても、私は笑顔で飛び込んで友達になろうとします。私は200世帯の人々を代表して、先駆けて妙法を受持したのです。人間王者として、他宗の人たちを包み、抱きかかえていく、そういう大きな人間になることによって、相手の偏見を打破し、学会理解の輪を広げることが可能になると信じています。

>ある自民党女性議員が、ある公明党議員と一緒に仕事をする機会が多く
その「人格の薫り」に理屈抜きに感銘したということを語っていたことがあります。

かつて自民党も公明党を利用する意味で連立を組んだところもあると思います。しかし、今は自民党からある一定の信頼を得るところまで来ました。それはとりもなおさず一人一人の議員の誠実かつ良識ある振る舞い、英知、活動の結晶だと思います。まさに「職場での勝利」ですね。

主義やイデオロギーで人を分断していく愚かさから、私達はそろそろ卒業しなければなりませんね。偏見や主義の違いを乗り越えて、それでも相手と連帯していかねばならない生命の共通性、尊厳性、平たく言えば、「他者を愛する心」にもっと世界の人が目覚めることができれば、それだけで、世界の不幸な争いは半減するのだと思います。

私も、正義と平和を愛する心をさらに呼び覚まし、広宣流布のお役に立てる人間へと精進していきます。

大河さんのさらなる御健闘をお祈りいたします。
2015年08月15日(Sat) 23:43
Re: ちょうど新・人間革命第20巻を読んでおりました。
編集
虎キチさん

お久しぶりです。お元気なご様子でうれしく思います。

実は「戦争を語り継ぐ会」は最初、別の方からの提案でした。
自治会の厚生文化部長を今年受けていた関係で、私にやらないかと話が持ち込まれた次第です。

いつも学会で座談会の企画をしていたことが役に立ちました。(笑)

沖縄や広島の平和資料館から、ビデオなどをお借りし、またNHKのオンデマンドからも資料を探しました。
また地元出身の戦没者の遺族の方をお訪ねし、お話を伺い、遺品をお借りして展示もいたしました。
今日は原爆のビデオの上映、遺族の方のお話、意見交換なども交えて、100名ほど参加の有意義な会となりました。

特に中学生の子供たちは素晴らしかったです。物おじしないで、はきはきと戦争に対する自分の考えを述べたので、
こちらが圧倒される思いでした。

>『“人類は戦争という愚行と決別し、同じ地球民族として、力を合わせて生きねばならない。
それには、国家や民族、宗教等々の枠を超えて、国連を中心に、世界市民として団結し、地球の恒久平和をめざすことだ“
それが伸一の信念であり、決意であった。』(信義の絆の章より)

ほんとうにその通りですね。核の保有が禁止されないことに世界平和の難しさを感じます。それは他者(他国)を信頼できない人間生命の不信の象徴です。国家、民族、宗教を越えて、皆同じ人間だとの視点、他者を傷つけることは自身の生命を傷つけることだとの生命観に立つことが、本当に大事だと思います。

私も差異を乗り越えて、他者を尊敬しゆくそんな生き方を目指して行きたいと思います。

それにしても「人間革命」を拝読されているとは素晴らしいことです。
こちらが感動いたしました。虎キチさんには勝てそうにありません。(笑)

2015年08月16日(Sun) 00:19
No title
編集
王者の剣さんへ

>「天理教」や「幸福の科学」であっても、私は笑顔で飛び込んで友達になろうとします。
これを読むと組織悪に染まった学会員は「ナリスマシ」と決めつけ、脱会者は学会員ではないと決めつけます。私には「天理教」「幸福の科学」の友人がいますが、尊敬しています。何故なら、私の人を見る価値基準は「心こそ大切なれ」と「振る舞い」です。相手が誰であれ、たとえ学会員であっても「振る舞い」で判断しています。
壮年部で「広布最前線の輝き」を勉強しています。その中に「信心」が本であり、「組織」は迹である。「境涯」が本であり、「役職」は迹である。と
ありました。先生は幹部よりも最前線の心ある会員に学会の命運があると言われているのです。王者の剣さん共々に先生の人間主義を地区、地域に広めて参りましょう。その手段として、組織があり役職があり、新聞があり、支援があり財務があるのです。宜しくお願いします。
2015年08月17日(Mon) 21:22
No title
編集
最近はコメントしてなかったけれど。

ポラリスさんなりの「答え」が見つかったようでよかったですね(^^)
一緒に幸せになっていきましょう!
2015年08月18日(Tue) 09:33
Re: No title
編集
ポラリスさんへ

コメントありがとうございます。

学会員が自ら学会の殻を破り、大衆の中に飛び込んで広宣流布していかないといけませんね。
組織の中は、みんな優しくて温室のようなところもあります。しかし、現実の世の中はもっともっと手厳しいものです。
入信間もない人はともかく、真の菩薩は勇んで五濁の娑婆世界に飛び込んでいかねばなりません。

私の母が、「学会とか言うより、やっぱり人間性とか人柄やね。」とよく言います。学会員でも悪しき振舞の人もいれば、学会員でなくても立派な人もおられます。

>「信心」が本であり、「組織」は迹である。「境涯」が本であり、「役職」は迹である。

まったくその通りですね。肩書も地位もみんな取り去って、裸の一人の人間として、信心でその生命を磨いていく・・・その輝きが振舞となり、慈悲となって娑婆世界を潤すのだと思います。それが広宣流布のエネルギー源ですね。

私もまだまだですが、がんばりますので、宜しくお願いします。

2015年08月18日(Tue) 13:26
Re: No title
編集
太ちゃんさんへ

いろいろとお気遣いありがとうございます。

「師弟」さえ外さなければ、おのずと正しい方向に行くものと思います。
ポラリスさんも奥底に「師弟」があるゆえに、正しい方向へと導かれていくのでしょう。

「師弟」の心が芯にあれば、必ずや仏界の軌道に乗って、伸びていきます。

「心こそ大切なれ」御本尊様に通じる心、一念に、結局、その人の未来は包含されているのですね。

共々に幸福を目指しましょう!





2015年08月18日(Tue) 13:39
No title
編集
遅くなりましたが、ご返信ありがとうございます。
ご返信もまたまた、全部大事なことばかりなのですね。
大賛成ばかりです。

>主義やイデオロギーで人を分断していく愚かさから、私達はそろそろ卒業しなければなりませんね。偏見や主義の違いを乗り越えて、それでも相手と連帯していかねばならない生命の共通性、尊厳性、平たく言えば、「他者を愛する心」にもっと世界の人が目覚めることができれば、それだけで、世界の不幸な争いは半減するのだと思います。

--------

全くそのとおりですね、
私も、いろいろ思索するなかで、「国家主義的思想」の人たちについて
思うところがあり、若干ブログ記事でも書きかけましたが、
一見・国家主義的思想の方でも、どのような縁で妙法と縁するかもしれません、ひとたび妙法に確信を持てれば、そして、学習が深まるにつれ、
あ、自分はかって友人が教えてくれた「その池田先生」が教えてくれる国家主義的思想だったなと自得していくものです。
お前は国家主義的思想で、ケシカランと、責めることが最初にきてしまえば
それで、人間関係は終わりです。
何故こんな思索をしたかといえば、例の、あえていえば公明党主導で進めてきた安全保障法制に関して、思うところあり、最新記事では「国家主義的思想」をとりあげています。
こちらの記事へ、私がコメントを入れ、それに対して剣さんが返信して下さった、これ立派な対話です。対面でなくても、思索的な分野は文字により対話が成立します。

結論を書いてしまえば、剣さんとの対話で、「国家主義的思想」の方との関わり方の模範解答を得ることができたということです。

不思議なもので、書きながら答えは発見できるものです。言葉を変えて言えば
行動しながら、良き結論を導き出さるということでしょうか。

剣さんの返信コメントで、その智慧を見いだすことができました。
ありがとうございます。


2015年08月19日(Wed) 11:06
Re: No title
編集
大河さんへ

信心によってどこまでも自分を高め、変えていくことができますね。
そして自身の器が大きくなった分、より多くの人と連帯することができます。

池田先生の心は宇宙大です。九界のあらゆる人々を受け入れて、仏界の光で照らし包み返していかれます。
宗教も、主義も乗り越えて、まるで大海が衆流を受け入れるように、慈愛と励ましの威風堂々の境涯です。

我々も時に意見に違いがあっても、根底には相手の仏性を尊ぶことを忘れないで行きたいものです。
そのためには自分自身に仏の生命を湧現させていく以外にありません。

相手が仏の命であると知るには、自分自身を仏と知る以外にないと思います。
そこに仏道修行の意味もあり、自分が変われば相手も変わるとの仏法の法理があるのだと思います。

私と大河さんは一見、違う人間です。他の方とも違います。しかし、対話することにより、また生命が縁することにより、
お互いの生命にある仏界が共鳴し、一つに溶け合える世界、場が湧現していきます。
まことの学会員は生命の奥深く、「広宣流布」「師弟」の世界でつながっているゆえに、時間や距離を越えて、瞬時に共鳴できるのだと思います。

池田先生の世界との対話も、生命と生命の融合への戦いに思えてなりません。キリスト教であれ、共産主義であれ、
イスラムであれ、その違いを乗り越え、「あなたと私は同じ人間です」との生命真理の剣をもって、大確信でぶつかって行かれる。

その人格と振る舞いが、偏見に満ちた相手の仏界を揺り動かし、一つに溶け合うところま昇華するのだと思います。その時には主義もイデオロギーもどこかに消えて、人間同士の友情の世界、信義、信頼の世界に入っていくように思います。本当に素晴らしいソフトパワーではないでしょうか?

お互い、広宣流布の世界に「求道の人」として立ち、各々、今世の使命に邁進していきたいものですね。
お体を大切に精進されますようお祈りいたします。
2015年08月19日(Wed) 23:24












非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

04
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30