広布の大河に君ありて tori

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境涯の「眼」



>たとえば、ミカン箱に小さい木を何本か植えて、毎日水をやって楽しめば、立派な園林じゃないですか。そして堂閣も、四畳半といえどもわが城なり、こういう確信に立って、宝をもって荘厳する。子供が優秀な成績をとってきた。それを壁にはって、お父さん、お母さんが楽しめば、子供の宝をもって荘厳したことになる。宝というのは、皆さんの「心の宝」をもって荘厳できるのです。


 これは法華経寿量品の「園林諸堂閣」「種種宝荘厳」について戸田先生が講義された時のお話です。当時はみんな貧しかった時代、この話を聞いた草創の会員の方たちは仏法の奥深さを知り、戸田先生の慈愛に励まされながら、折伏へと全国に散っていかれました。質屋に着物を入れて片道の交通費だけを工面し、汽車に乗った方もおられたと聞きます。

 いい境涯というのは物にあふれ、贅沢三昧に暮らすことだけではないはずです。貧しくとも心が歓喜し、充実し、この世が美しく楽しい世界に見える、その「眼」を開くことではないでしょうか?



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 以前、小学生の私の娘が算数を習いかけの頃、2日続けて0点をもらって帰ってきました。さすがに私も「エッ?」となりましたが、家内から「ちょっと見てやって」といわれて見ましたら、確かに答えが全部違っています。太い字でしっかりと答えは書いているものの、質問の意味や答えの考え方が理解できていなかったのです。

 あまりの迷走ぶりに「父ちゃん以上に君は大物やね」と思わずため息をつきました。でも私にとってはわからないなりに一生懸命、答えを書いたその娘の答案が実は満点の宝物に見えたのです。「クラスで0点はおまえだけやったかな?、すごいなあ、オンリーワンや」と言いました。親バカもいいところですが、私の「心の眼」にはどう見ても100点にしか見えなかったのです。(笑)

 有名な御聖訓に「餓鬼は恒河を火と見る 人は水と見 天人は甘露と見る」(曾谷入道殿御返事・1025P)と仰せです。

 凡夫にはこの世界は苦しくてつらい世界ですね。ニュースを見ても人殺しや麻薬など狂った話ばかりです。それはまさしく三悪道の世界です。ところが天人にはこの世が甘露(不死の飲料)のように見える。仏の眼が開けばどれほど素晴らしいものに見えるのか?それが「成仏」した人の果報です。

 一生成仏抄にも「浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし只我等が心の善悪によると見えたり」との御文があります。同じ土でも果報、境涯によって180度違って見える。同じ世界が凡夫には「穢土」に見え、仏には「浄土」に見えます。

 今日は日曜の夜・・・子供たちが隣の部屋で「鉄腕ダッシュ」を見ながら大笑いしています。その笑い声を聞いていますとこちらも幸せを感じます。0点を持って帰った娘も我が家では天使です。苦しい時、どれだけこの子の明るさに励まされたことか?だから感謝の心が満点をやりたくなるのでしょうね。

 共に暮らす家族、信心に励む同志の方々、縁あって同じ地域に生きる人々・・・その人達と生きる世界が私の「浄土」です。死後の世界に「浄土」があるわけではありません。「浄土なんかじゃない、苦しみの方が多い」という方はちょっと「煩悩」が多いだけです。喜んで信心に励めばすぐに「菩提」に変わります。生きることがうれしくて楽しくて、ありがたくなってくるのです。

 自分にも人にも満点をあげられる・・・そんな「境涯の眼」を開いていきたいものです。




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編集
こちらにもコメントさせていただきます。

私は重度のうつ病と統合失調症を患っています。

通院してからは6年が経ちましたが、一向に治る気配はないです。

さて、人間の幸不幸を決めるのはその人の置かれた境遇ではなく境涯が決定しているとするのなら、その幸福な人の眼にはこの世界がどのように映るのか。

おそらく、この世界は完全で既に到達し調和したものに写っているでしょう。

逆を言えば、この世界が不完全で発展途上で矛盾したものに写っている人は不幸だとも言えますね。

しかし、現実には病があり死があり残虐な事件があり悲惨な大災害があります。

それって少し考え方を変えると、せこいというか卑怯というか非難されるものかもしれません。

自分だけ幸福境涯という高みから世界を見下ろしている、それは傲慢に映るかもしれませんね。

しかし重要なのは他人からどう見られるかではなく、自らがこの世界をどう見ているかですから、それも当たらないかもしれません。

不幸な人を救うとは、この世界の見え方を劇的に変えていくことだと思います。

駄文失礼しました。
2017年03月12日(Sun) 22:53












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